日本人のほとんどはガンで亡くなる?!

日本人の2人に1人が「がん患者」 

先進国のひとつである日本は医療技術もトップクラスに入る国と位置づけられています。ですが、実はがん患者が増えている状況にあり、日本人の2人に1人はがん患者だと言われています。また、死因の原因もがんがトップとなっています。同じ先進国であるアメリカと比較すると、その数は倍近くとのデータも報告されており、深刻な社会問題となっています。

再確認しよう!「がんの基礎知識」

ウイルス

がんが発生する原因には細胞の働きが関係しています。人間が生きていく上で細胞の働きは欠かせませんが、新しく生まれ変わるために常に分裂を繰り返しているのです。遺伝子の情報をもとに新しい細胞がどんどんコピーされていきますが、その過程でミスが起こることがあります。理由は発がん性物質。細胞が分裂する際に誤った情報が流れてしまうことで、細胞の突然変異が起こります。健康な人の体内でも毎日起こっている現象ですが、通常は体内の免疫機関によって死滅します。ですが、死滅しなかったものに関してはやがてがん細胞となり、長い時間をかけて体内で数を増やしていきます。それががんの正体です。

ガンの治療方法

手術治療

手術治療はがんに侵された部分を切除するために、体にメスを入れることになります。そのため、傷の回復までに時間がかかったり、切除したことで体の機能が失われてしまったり、必ずしもリスクは発生しません。ですが、がんの親玉を体から切り離せますし、病気が進行している場合でも切除が可能なこともあります。そのため、完治への近道として手術治療が推奨されることが多いですが、最近は体へのダメージをなるべく軽減できる手術が行なわれており、必要最低限の場所だけを切り取る方法が浸透しています。

抗がん剤治療

抗がん剤治療と聞いて思い浮かぶのは、抗がん剤の副作用でしょう。体質によって程度の差は異なりますが、髪の毛が抜けてしまったり、吐き気が続いたりと、体力的にも辛いですし、精神的な負担も増えてしまいます。しかし、抗がん剤は血液を介して全身に行き渡らせることができるので、効果的な治療に期待ができる薬でもあります。また、全身に効果が及ぶ抗がん剤は、違う場所に転移してしまったがんにも有効です。副作用に耐えるだけの意味がそこにはあります。最近は日常生活に支障がないように副作用を抑えた抗ガン剤治療もあります。

放射線治療

放射線治療はがん細胞の消滅に効果がある治療として知られています。人によってはめまいがしたり、皮膚が炎症したり、副作用が起こることもあります。ですが、現代の医療技術は昔に比べると格段に上がっているので、がん細胞だけにフォーカスして放射線を照射することができます。最近は外部照射の他に、体の内側から働きかける放射性同位元素内容療法や、密封小線源治療などもあります。内部から働きかけるには注射やカプセルを利用します。放射性物質を体内に取り入れることにより、効果的な治療をすることができます。

がん治療に必要な費用

世間的ながん治療費用のイメージ

保険会社が実施した意識調査の結果によると、がんを経験したことがない人は、がんの治療には高額な費用がかかるイメージを持っていることがわかりました。実際にがんを経験したことがある人の治療費を見てみると、高額な治療費は少ないことがわかります。がんの進行状況によって治療内容や費用は変わってきますが、実際に治療にかかる費用はそれほど高額ではないと言えるでしょう。

円グラフ

ガン治療の費用

がんには胃がんや肺がんなど様々な種類がありますが、ほとんどの治療は60万円前後が一般的な費用となっています。

がんの中でも白血病や悪性リンパ腫は高額な治療費となりますが、日本では治療費の負担額が軽減される制度が存在します。それは公的医療保険制度。治療にかかる費用の負担額が3割で済みますし、払い過ぎた分は高額療養制度を適用することが可能です。

棒グラフ

出典:部位別がんの治療費(がんのきほん)

診療費用の種類

診療にかかる費用は保険が適用できるかできないかで変わってきますし、治療内容によっては自己負担額が大きく異なることもあります。保険診療と自由診療に分かれてくるので、その違いを理解することが重要となります。

保険診療

日本では医療機関で治療を受ける場合、健康保険証の提出が求められます。保険が適用される保険診療なら自己負担額は3割で済みますし、万が一自己負担額の条件を超えてしまった場合でも、高額療養制度を利用することで、払い過ぎたお金を返してもらうことが可能です。そのため、治療にかかる費用を最小限に抑えることができるのです。

自由診療

自由診療は保険診療とは違い、保険を適用することができません。治療にかかる費用は全て自己負担となるので、治療の内容によっては費用が高額になる可能性もあります。また、自由診療の中には本来保険診療が適用できるものが含まれることもありますが、自由診療となることで全ての費用を自己負担で支払う必要があります。

先進医療という選択肢もある 

自由診療の中に保険診療が含まれていても自己負担になると説明しましたが、先進医療では自由診療と保険診療が併用できることがあります。自由診療の先進医療にかかる医療費は自己負担となり、診察や検査などについては保険を適用することができます。そのため、医療費の負担を軽くして治療を行うことができるのです。